米油が揚げ物に最適な理由について

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精米直後の新鮮な米ぬかから抽出して作られる米油は、必須脂肪酸をはじめ、さまざまな栄養素を含む健康的な植物油として注目されています。一般家庭はもちろん、学校給食や飲食店などで幅広く利用されています。特に揚げ物油としての需要が高く、日本で製造されているポテトチップスのほとんどが米油で揚げられているのだそうです。なぜ米油はこれほど揚げ物油として利用されているのでしょうか？そこで今回は米油が揚げ物を作るのに最適である理由について、解説していきます。

米油とは？

米油は米ぬかから抽出された植物油です。油自体にクセがなく、素材本来の味や風味を損なわないことから、和洋中問わず、さまざまな料理を作るのに適した油です。ビタミンEや植物ステロールなど、米ぬか由来の栄養素を豊富に含んでおり、コレステロール値の低下や細胞の健康維持効果などが期待できます。

米油の魅力とは

米油がもつ最大の魅力は、優れた栄養素を豊富に含んでいるところです。例えば米油に含まれているガンマオリザノールには自律神経を整える働きがあり、更年期障害や胃腸神経症などの改善効果が期待できます。また、トコトリエノールは別名「スーパービタミンE」とも呼ばれていて、通常のビタミンEのおよそ50倍もの抗酸化力があるといわれています。このように米油には健康維持に役立つ栄養素が多く含まれており、日々の調理に米油を利用することにより、これらを簡単に摂取することが可能です。

米油が揚げ物に最適な理由

米油は特に揚げ物を作る際に利用されることが多いですが、理由として次の3点が挙げられます。

・高温に強く劣化しにくい
・泡立ちにくい
・後片付けがしやすい

これら3点について、具体的に解説します。

高温に強く劣化しにくい

米油は他の植物油と比較して高温に強く、劣化しにくいので、油切れの良い、カラッとした揚げ物を作るのに最適です。通常植物油は高温になると油の劣化が始まり、劣化が進んだ油で作った揚げ物は油切れの悪い、べたべたした仕上がりになってしまいます。米油は高温になってもなかなか劣化しないので、揚げ物を揚げても油切れの良い、カラッとした仕上がりになります。

泡立ちにくい

揚げ物をしているとブクブクと泡立つことがありますが、この泡は食材や衣の水分が蒸発して立ち上がったものになります。この泡立ちが揚げ物の仕上がりを悪くする原因となるのですが、米油は他の植物油と比べて泡立ちが少ないため、揚げムラや油っぽさがない、サクサク食感の揚げ物が作れます。

後片付けがしやすい

揚げ物をする時、とにかく大変なのが、ガス台や調理器具の後片付け。油でベトベトになったガス台や調理器具を洗うのは至難の業ですが、米油はあらゆる植物油の中でも油汚れの原因となる酸化重合物の発生量が圧倒的に少ないので、調理後の洗浄も比較的簡単に行えて、後片付けがしやすいです。

揚げ物以外にも使える米油

米油は油切れの良さと、抗酸化力の強さから揚げ物作りに最適ですが、その他の調理法でも栄養を損ねることなく、美味しく摂取することが可能です。野菜炒めやチャーハンなどの炒め物に使ってもよいですし、お酢や香味野菜、調味料などと一緒に混ぜてドレッシングを作っても美味しく摂取できます。また、米油を入れてご飯を炊くと、コクのある、ふっくらとした美味しいご飯が炊けます。米油はクセがなく、他の食材と合わせても味や風味がぶつかり合うことがないので、和洋中どのジャンルの料理でも比較的合わせやすい、便利な植物油です。

米油で揚げ物を作ろう

いろいろな工夫をしてきたにも関わらず、家で作る揚げ物が油っぽくて美味しくない、とお悩みであればぜひ一度、米油をお試しください。高温に強く劣化が少ない米油を使うことでサクサクと軽い食感の美味しい揚げ物が作れますよ。
うどん馳走山石土平でも米油を使ったサクサク食感の天ぷらが味わえます。素材を厳選して作った「茹でたて」うどんと、食材そのものの味わいや食感にこだわった「揚げたて」天ぷらをご用意し、皆様のご来店を心よりお待ちしております。