米油の使い道について

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最近ではスーパーの店頭で様々な種類の植物油が販売されるようになりました。中でも米油はべたつきが少なく、栄養が豊富な植物油として注目を集めています。米油はどのような使い道があるのか、皆さんご存知ですか？今回は米油の利用を考えている方々に向けて、米油の使い道についてお話していきます。

米油とは

米油とは、米ぬかから抽出された植物油です。玄米を精米した後に出る新鮮な米ぬかから油分を抽出し、これらを精製して作ります。米ぬかは鮮度の落ちが早く、すぐに酸化してしまうので、精米直後の鮮度の良い米ぬかを使うのがポイントです。玄米由来の豊富な栄養素が含まれた米油は、その栄養価の高さから学校給食などで利用されています。

米油の栄養素

米油に含まれる代表的な栄養素は、オレイン酸、リノール酸、トリコトリエール、植物ステロール、ガンマオリザノールなどが挙げられます。普段の食事に米油を用いることで、悪玉コレステロールの繁殖を防ぐオレイン酸や、血管の硬化を予防するリノール酸などをバランスよく摂取することが可能です。また、更年期障害の改善に効果があるガンマオリザノールや、コレステロールの吸収を抑える植物ステロール、別名「スーパービタミンE」とも呼ばれ、圧倒的な抗酸化作用を誇るトリコトリエールなど、魅力的な栄養素が豊富に含まれています。

米油の健康効果

米油はオレイン酸、リノール酸、バルミチン酸などの複数の脂肪酸を他の植物油よりもバランスよく摂取することが可能です。良質な脂肪酸をどれかに偏ることなく、バランスよく摂取することで血中脂質の数値改善が期待できます。また、米油に含まれるガンマオリザノールの作用により自律神経のバランス改善、胃腸神経症、高脂血症、アレルギー症状などの改善などが期待できます。

米油の使い道

米油の使い道として、最もおすすめなのは次の3点です。

・揚げ物
・炒め物
・ドレッシング

使い方について、具体的に解説します。

揚げ物

酸化しにくい米油は、揚げ物を作るのにうってつけの植物油です。米油で揚げ物を作ると揚げ物がべたつかずにサラッと仕上がります。また、油酔い物質の発生量が少なく、揚げ物をする時によくある独特の不快感がほとんどありません。味や香りにクセがない米油は、素材そのものの味をしっかり引き立たせた揚げ物を作りたい時にはおすすめの植物油です。

炒め物

べたつきが少なく、さらっとした仕上がりが特徴の米油は、炒め物にも最適です。油自体にくせがないので、肉、魚、野菜など、素材を選ばずに利用することが可能です。炒め物をした後の調理器具の洗浄も、油切れが良い米油を使うと楽に汚れを落とせますよ。

ドレッシング

良質な栄養素を豊富に含んだ米油を使って、ドレッシングを作ってみてはいかがでしょうか。米油はサラッとしていて口当たりが軽く、ドレッシングにするにはもってこいの植物油です。また、油自体にクセがないので、生野菜の香りや風味を損ねることの無い、美味しいドレッシングが作れます。

米油の使い道：その他

揚げ物や炒め物、ドレッシングの他にも米油の使い道はいろいろあります。例えばフライパンに米油を敷き、その上に食パンを乗せて両面焼けば、オリーブオイルにも負けない、風味豊かなフライパントーストの完成です。米油で焼くことにより食パンの表面がカリッとした軽い食感になり、香ばしい風味も相成って美味しく食べられます。また、炊飯時も米油を大さじ1杯炊飯釜に入れると、ごはんがふっくらと仕上がります。油切れがよく、味や香りにくせがない米油は多くの料理で活躍すること、間違いなしです。

米油を上手に利用しよう

素材の持ち味をしっかり引き出し、サラッとした軽い食感に料理を仕上げる米油は、一般家庭を始め、私達うどん馳走山石土平のようなこだわりの料理店などでも愛用されています。「揚げ物は好きだが最近胃がもたれる」「カラッと軽く仕上がった美味しい揚げ物を作りたい」このようにお考えでしたらぜひ一度米油をお試しください。米油を上手に利用することで、体に負担の少ない、美味しい料理が味わえるようになりますよ。